楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:太田 宗克、以下「楽天LIFULL STAY」)と宿坊(注1)ポータルサイトおよび宿坊予約サイト「テラハク」を運営する株式会社和空(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役:田代 忍、以下「和空」)は、宿坊施設の宿泊販売および運用代行に関する業務提携に合意しました。
本提携により、楽天LIFULL STAYと和空は、寺社振興および地方創生を目的に、共同で日本全国の宿坊施設の宿泊販売促進に取り組んでいきます。和空は、寺社の宿坊施設をより一般の方々にも利用しやすい宿泊先として改修・整備し、和空の宿坊予約サイト「テラハク」を通じて、順次宿泊販売できるようにしていきます。また、楽天LIFULL STAYは、同社が運営する民泊・宿泊予約サイト「Vacation STAY」および国内外の提携宿泊予約サイトを通じて、宿坊施設の宿泊販売を強化するとともに、和空のリクエストに応じてハウスマニュアルの作成や販売管理などの運用代行を行います。
和空では、「お寺に泊まる」という体験を、一般の方により身近にするための事業を行っています。従来、宿坊は主に僧侶や神職、参拝者のための宿泊施設でしたが、現在では、訪日旅行客など一般の方の宿泊も受け入れるようになりました。時代の変遷とともに宿坊の活用も広がっており、宿泊に加え、坐禅や写経など寺社文化ならではの体験ができるようになっています。また、異文化体験の貴重な場ともなっており、海外からの宿泊者は年々増加しています。2018年6月に施行された住宅宿泊事業法により、宿泊可能な宿坊は増加していくと見込まれており、「お寺に泊まる」という体験は、国内外の旅行客からさらなる注目を集めています。
本提携の一環として、両社はまず、滋賀県「三井寺(正式名称:園城寺)(注2)」の境内にある僧坊「妙厳院(みょうごんいん)」を改修・整備した宿坊施設「和空 三井寺」の宿泊予約受付を2018年8月1日より開始予定です。琵琶湖を望む三井寺は、滋賀県大津市に広大な敷地を有する天台三総本山のひとつである天台寺門宗の総本山で、古くから「近江八景」の一つとして知られる名刹です。また、三井寺には楽天グループの楽天コミュニケーションズ株式会社が提供する民泊運営支援サービス「あんしんステイIoT」を導入します。本サービスにより、タブレット端末でチェックイン時の本人確認や鍵の管理、宿泊者のサポートを簡単に行うことができるため、寺社関係者および宿泊客双方の負担を軽減します。
両社は、「お寺に泊まる」という宿坊のユニークで新しい宿泊スタイルの魅力を国内外に積極的に提案していくとともに、これまで以上に付加価値のある宿泊体験ができる宿坊を創造していきます。
(注1)僧侶や神職、お寺・神社の参拝者のための宿泊施設です。宿泊には様々な形態があり、お寺・神社の建物そのものに泊まる(多くの場合は、木造)場合、敷地内にある建物に泊まる場合、少し離れた場所でお寺・神社が運営している施設(比較的新しく鉄筋で、会館の名前がついていることが多い)に泊まる場合などがあります。
(注2)境内に天智・天武・持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる霊泉(井戸)があることから、「御井(みい)の寺」と称され、後に「三井寺」と通称されるようになりました。
「和空 三井寺」について
■和空について
和空は、一般社団法人全国寺社観光協会監修のもと、従来は敷居が高かった“お寺に泊まる”というサービスを気軽に利用できる事業を展開。利用者には日本文化を身近に感じる機会を、寺社には有形無形の歴史的・文化的資産を活かす機会を提供し、新たな価値発見に繋がる「宿坊創生事業」に取り組んでいます。
■楽天LIFULL STAY株式会社
以上